【天皇賞・春】キタサンブラック、宿敵サトノダイヤモンドに雪辱へ…武豊「どうにでもなる着差」
【天皇賞・春】キタサンブラック、宿敵サトノダイヤモンドに雪辱へ…武豊「どうにでもなる着差」 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
◆第155回天皇賞・春・G1(芝3200メートル、30日・京都競馬場)
今年の天皇賞・春は2強ムード。有馬記念で首差で敗れたキタサンブラックが大阪杯でG1・4勝目を挙げ、盾連覇での雪辱の態勢を整えれば、グランプリホースのサトノダイヤモンドも今年初戦を快勝して、淀の3200メートルに照準を合わせてきた。決戦を前に、キタサンブラックの武豊騎手を直撃。最大のライバルをどう見るかを含め、今の思いを聞いた。
―キタサンブラックの連覇がかかる天皇賞・春は、サトノダイヤモンドと有馬記念以来の対決になります。ライバルとなるサトノダイヤモンドをどう見ていますか。
「どっちも今年、いい形でスタートを切ったね。結果も内容も良かった。(ブラックは)1年前を思うと『強くなったな』と思う。サトノダイヤモンドには有馬記念で1回負けているし、強いよね」
―有馬記念を振り返ってください。
「あと一歩だったけど、『来たー』と思ったら、あっさりかわされた。ただ、あの着差(首差)だしね。どうにでもなる着差だから。キタサンブラック自身はしっかり走っている。ただ、終わってから考えると、(有馬記念の時は)ジャパンCの感じではなかったかな。ジャパンCと(前走の)大阪杯は抜けて強かった。その感触はなかったかな。それでも崩れていないからね」
―改めて、キタサンブラックの特長は。
「丈夫な馬だなと思う。しっかり走ってくれるし、壊れない。もともとの強さがあるんだろうね。距離も2000から3200メートルで使われているけど、(距離にかかわらず)同じように走ってくれる。マイルに使っても走りそう。スタミナがあるし、ベストがどこかわからない」
―マルチな才能がありそうですね。
「体は大きいけど、その大きさは感じない。走りが軽いし、すごく乗り味がいい。(父の)ブラックタイドに少し似ているところはあるけど、体のでかさとゲートの速さは(母の父のサクラ)バクシンオーっぽい」
―今年の天皇賞・春は2強対決に大きな注目が集まります。
「今、お客さんを呼べるのはこの2頭じゃないかな。トウカイテイオーとマックイーンの時(1992年)も盛り上がったけど、今年は久々にチャンピオン決定戦という感じだね。去年よりメンバーは強いけど、キタサンブラックも強くなっているのは間違いない。相手は強いけど、勝ちたいね」
―秋には凱旋門賞挑戦という可能性もあります。
「ブラックは凱旋門賞に合うと思うんだけどね。そうなるように、ひとつひとつのレースを頑張りたい」(聞き手・持井 麻衣)
キタサンブラックについて答える武豊ジョッキー。サトノダイヤモンドとの有馬記念の着差は『どうにでもなる』と強気とも取れるコメント。
豊マジックが炸裂するのか注目である。