【天皇賞・春】これまで2強は並び立たずも…吉田哲也・大阪レース部長「今年は直線でたたき合うシーンが目に浮かぶ」
【天皇賞・春】これまで2強は並び立たずも…吉田哲也・大阪レース部長「今年は直線でたたき合うシーンが目に浮かぶ」 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
◆第155回天皇賞・春・G1(芝3200メートル、30日・京都競馬場)
キタサンブラックVSサトノダイヤモンドの2度目の対決が注目を集める今年の天皇賞。しかし、これまでの淀の3200メートルでの2強の激突は不思議と両立していない。吉田哲也・大阪レース部長が25年前の2強の激突を振り返り、「思う」こととは…。
四半世紀も前になってしまった。92年、前年の年度代表馬トウカイテイオーと、春の盾連覇がかかるメジロマックイーンが激突した。「世紀の対決」「夢の競演」…。レース前、各紙は連載を組んで、あおりにあおった。
「地の果てまで走っていきそうな感触がある」。追い切り後、トウカイテイオーの騎手、岡部幸雄は絶賛した。前年、無敗で日本ダービーを制したあと、骨折で3冠の夢は断たれたが、10か月ぶりの復帰戦となった大阪杯を、持ったままの手応えで圧勝。デビュー以来、無敗を続けるテイオーの潜在的な強さが、岡部のひと言でより膨らんだ。本命は迷いなくテイオーに打った。
レースは好位をキープしたメジロマックイーンの直後を、トウカイテイオーはぴたりとマーク。4コーナーでスパートしたマックイーンとは対照的に、テイオーは失速。マックイーンは史上初の春の盾連覇、テイオーは5着と沈んだ。レース後、剥離骨折が判明し、再び休養に。その影響があったのかもしれないが、希代のステイヤーであるマックイーンの3200メートルでの強さを推し量れなかったのは、甘かった。
その後、1年ぶりの有馬記念を優勝したように、トウカイテイオーは恐ろしく強いが、その時点で経験した最長距離はダービーの2400メートル。菊花賞を経験していないにもかかわらず、「3200メートルでも強いのではないか」と過大評価してしまった。
85年のシンボリルドルフとミスターシービー、96年のナリタブライアンとマヤノトップガンと、その時代を象徴した2強対決は、すべて並び立たない結果に終わっている。今回の2頭はともに3000メートルを超えるG1を優勝しており、距離に対する不安もない。昨年暮れの有馬記念のように、直線でたたき合うシーンが目に浮かぶのだが…。(吉田 哲也)
2強は並び立たない。昔から言われている格言だ。
しかし今年に関しては、並び立つのではと言った見解を述べている、吉田・大阪レース部長。
過去のテイオーマックイン、ブライアントップガンの様に、2強ムードが肩透かしになるのか?
注目である。