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激論のすえ決定! ダービーを暗示する「3歳牡馬ランキング」最終版

激論のすえ決定! ダービーを暗示する「3歳牡馬ランキング」最終版 (webスポルティーバ) - Yahoo!ニュース

 

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◆2017年3歳クラシック
Sportivaオリジナル番付(牡馬編:第5弾)

 牝馬クラシック第1弾の桜花賞と同様、牡馬クラシック第1弾の皐月賞(4月16日/中山・芝2000m)も大波乱となった。1番人気に支持されたのは、3戦無敗の牝馬ファンディーナ(牝3歳/父ディープインパクト)。直線に入って一度は先頭に躍り出るも、最後は失速して7着に敗れた。さらに、2番人気のスワーヴリチャード(牡3歳/父ハーツクライ)、3番人気のカデナ(牡3歳/父ディープインパクト)も、それぞれ見せ場も作れずに6着、9着と馬群に沈んだ。

 代わって頂点に立ったのは、9番人気のアルアイン(牡3歳/父ディープインパクト)。2着には4番人気のペルシアンナイト(牡3歳/父ハービンジャー)が入って、池江泰寿厩舎のワンツーフィニッシュとなった。

 しかしながら、それぞれ「マイラータイプ」と評する見解もあって、次なる日本ダービー(5月28日/東京・芝2400m)に向けては距離不安が囁かれている。それにより、ダービーの行方は一層混迷の色を深めている。

 そんな中、4月29日に行なわれた前哨戦のGII青葉賞(東京・芝2400m)で、連勝中のアドミラブル(牡3歳/父ディープインパクト)が後方からまくって楽勝。見る側に強烈なインパクトを与える勝ち方を披露し、一躍ダービー戦線の主力に躍り出た。

 今回はこれらの結果を踏まえて、ダービーに向けての『Sportivaオリジナル番付(※)』を発表したい。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、独自なデータを駆使するパソコン競馬ライターの市丸博司氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、今回はダービーに挑む3歳牡馬の、現時点における実力・能力を分析しランク付け。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。

 激動の牡馬戦線を象徴するように、今回は大幅にランキングが入れ替わった。1位は、青葉賞を制したアドミラブル。これまで圏外だった馬が一気に頂点に立った。過去、青葉賞の勝ち馬がダービーを制したことはないが、このジンクスを打ち破るのか、注目される。

吉田順一氏(デイリー馬三郎
「全兄タブレットや全姉イサベルも脚元の不安がなければ、おそらく大成するほどの逸材だったと思います。アドミラブルはそうした兄姉より、つなぎの角度が適性で丈夫そうなのが何よりですね。また、オーナーや管理する音無秀孝厩舎がこの血統を知り尽くしているのは強みでしょう。

 新馬戦9着のあとにノド鳴りが判明し、すぐに手術。そして、約5カ月半ぶりの未勝利で復活し快勝すると、そこからはダービーに照準を合わせたローテーションを歩んできました。青葉賞では、定石とは言えない3角過ぎの仕掛けから、最後まで遊び遊び走って完勝。しかも、2分23秒6というレースレコードまで記録するとは、”強烈”のひと言に尽きます。ミルコ・デムーロ騎手が皐月賞2着のペルシアンナイトのダービー騎乗依頼を保留して、青葉賞後に『ダービーはアドミラブル』と即決したことからもわかるように、素質は世代ナンバー1でしょう」

土屋真光氏(フリーライター
「正直なところ、皐月賞の時点でも今年のダービー馬はまだ表舞台に出てきていないのではないか、と思っていました。すると、青葉賞でアドミラブルが圧勝。そのレースぶりから、一気に勢力図を塗り替えてしまう可能性を感じました。確かに、ダービーとなれば青葉賞のメンバーとは力の差があります。それでも、青葉賞で見せた余裕たっぷりな競馬から、相手が強くなっても十分通用すると見ています。

 課題は、今年4戦目ゆえの疲労度。中3週での再度の東上。そして、これまでに勝ち馬が出ていない青葉賞組ということですが、母系が2戦2勝の戦績でダービーを制したフサイチコンコルドがいる血統。新たな歴史を作っても不思議ではありません」

 

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 2位は、皐月賞馬のアルアイン。同馬も一気に票を伸ばして、ランク外から急上昇を果たした。皐月賞の勝利はフロックではなく、実力の表れと評価された。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
皐月賞馬のアルアインについては、レース前のランキングでも『非常に面白い馬だと思えます。少なくとも大崩れはしない』と評価し、自身のランキングには加えていました。ふたを開けてみると、9番人気の低評価とは驚きでした。6着に敗れたシンザン記念(1月8日/京都・芝1600m)も、不利さえなければ勝っていたかもしれません。だとすれば、もっと人気していただろうし、今頃は『無敗の皐月賞馬』として各メディアで特集が組まれていたでしょう。あの不利はかえすがえす残念なことだし、皐月賞で同馬を狙った方々にとっては、本当に美味しいオッズだったと思います。ダービーで勝ち切るまではどうかとも思いますが、非常に堅実であり、今回も少なくとも大崩れはしないはず。連軸、あるいは3連複の軸としてはかなり信頼できると考えています」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
皐月賞での反省は、この馬を無印にしたことに尽きます。今思えばレース週の火曜日の朝、池江師が口にした『今(のアルアイン)なら、2000m、2400mは大丈夫。3000mでも大丈夫では』というひと言がすべて。それ以前に、ここまで距離について踏み込んだ発言はありませんでしたから。マイル中心に走ってきたアルアインが、それだけ急激な成長を遂げていたのだと思います。あのときの言葉を思えば、今度も『高速決着で生きたディープ産駒』という見方はやめた方がよさそう。『強い皐月賞馬』として挑むダービー、と見るべきでしょう」

 3位は、前回と同じくレイデオロ(牡3歳/キングカメハメハ)。ぶっつけ本番だった皐月賞でも、後方から脚を伸ばして5着と健闘した。陣営が当初からダービーを見据えていたこともあって、評価が落ちることはなかった。

木南氏
藤沢和雄師が『ダービーがターゲット』と話したのは、年が明けてからかなり早い段階でした。皐月賞は明らかに絶好調とまではいかない出来で、『それでもこの馬が見せてきた走りなら』と最後まで本命にするか迷ったものです。結果は後方から差を詰めての5着。この5着、ものすごく価値があると思います」

本誌競馬班
皐月賞上位組では、レイデオロが最もダービー向きと考えています。そもそもダービーに照準を合わせたローテーション。今度は実力どおりの結果が期待できそうです」

 4位は、前回1位だったスワーヴリチャード。かなりランクを落としたものの、コース適性に疑問があった皐月賞は度外視して、実績のある東京コースでこそ、という声が多かった。

吉田氏
「スワーヴリチャードは、もともと左前肢のほうが立ち気味で、右前肢の爪のほうが少し寝気味。加えて、右回りの追い切りではどうしても4角でハミ受けが悪くなり、直線ではすぐ右手前に戻してしまうことを踏まえれば、やはりサウスポーと判断してよさそうです。また、皐月賞では一番緩んだラップが12秒4で最速ラップが10秒8と、脚を溜(た)める場面が少ない形でレースが推移したため、一瞬の爆発力を武器とするこの馬の持ち味が生かせなかった印象があります。同馬にとっては、ある程度のポジションが取れて、上がりが速めになる競馬が理想。府中の2400mでこそ、輝ける馬だと思います」

 

 5位は、皐月賞2着のペルシアンナイト。同馬も皐月賞の好走により、圏外からのランクインを決めた。マイラー色が強く、距離が伸びるダービーでも上位争いできるかどうかが不安視されている。

市丸氏
ペルシアンナイトの父ハービンジャーは、産駒がGI未勝利で、ダービーを勝つまでの底力は感じられません。母系もどちらかと言えば、2000mまでの実績しかなく、アルアインに比べると凡走する可能性が高いかもしれません。ただし、ここまでのレースぶりが非常に堅実で、ダービーでも2、3着なら十分にあり得ると思います。今年のような混戦の年は、別路線から来る馬の人気が高まります。そういう意味では、この馬あたりが人気の盲点になるような気がします」

 ランク外ではあるが、僅差の6位にサトノアーサー(牡3歳/父ディープインパクト)が入った。皐月賞で上位を独占した池江厩舎の”第3の矢”となるが、厩舎としてはダービーの本命は「この馬」と見込んでいるという。

吉田氏
「テンションが高かった毎日杯(3月25日/阪神・芝1800m)では、最後方で折り合いに専念。勝負どころで外を回りながらも、勝った皐月賞馬のアルアインとはコンマ1秒差。単純な脚比べでは、こちらの決め手のほうが上、と判断できそうです。当初、きさらぎ賞皐月賞→ダービーと想定していたローテーションが、きさらぎ賞毎日杯→ダービーとなったことがどう作用するかわかりませんが、そもそも爪や脚元の具合と相談しながらのレース選択を強いられ、前向きな気性面も考慮すれば、およそ2カ月の間隔が空くことは決してマイナス材料にはならないと思います。32~33秒台の上がりをマークしているように、世代トップクラスの末脚は東京の舞台でこそ映えそう。あとは、初の長距離輸送をクリアすれば、大仕事を遂げてもおかしくありません」

 混戦のまま迎える”戦国ダービー”。世代の頂点に立つのは、どの馬か。ゲートインが待ち遠しい。

text by Sportiva

 

 

ランキング一位は、アドミラブル

青葉賞馬がこの時点で能力値がトップに来ているのは異例中の異例であろう。

それだけ今年のダービーが大混戦という事である。

どの馬が抜けだすのか?

そこを見極めなければならない。

 

 


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