【日本ダービー】ルメールが学んだ日本のダービー文化
【日本ダービー】ルメールが学んだ日本のダービー文化 (東スポWeb) - Yahoo!ニュース
【平松さとしの重賞サロン】オークスの前にクリストフ・ルメール騎手とヴィクトリアマイル優勝のお祝い会をやった。結果、それがオークスの前祝いにもなったわけだが、今週のダービーでも、彼はソウルスターリングと同じ藤沢和雄厩舎の馬とコンビを組む。レイデオロだ。
「フランスにいるころ、ダービーは一番勝ちたいレースではありませんでした」
彼のそんな言葉を聞くと、驚かれる読者の方も多いだろう。日本でも近年デビューする騎手たちの中には、勝ちたいレースを「ジャパンC」や「凱旋門賞」と答える人が多くなってきた。ひと昔前なら「ダービー」が圧倒的に多かったはず。しかし、押し寄せる国際化の波のせいか、全体的に昔よりドライな風が吹くようになったせいか、日本ダービー(日曜=28日、東京芝2400メートル)一辺倒ではなくなっている。
しかし、ルメール騎手がそう語るのは、そんな理由ではない。
「フランスでは誰もが凱旋門賞が一番。そして2番目はオークスにあたるディアヌ賞で、ダービー(ジョッケクルブ賞)は3番目なんです。これは私だけではありません」
しかし、日本に来れば話は別――。ここの文化をよく知る彼は冒頭のお祝いの席で「日本ではダービーはとても大事なレース。ぜひ勝ちたいです」と語り、さらにこう続けた。
「レイデオロの皐月賞は休み明け。でも末脚には見どころがありました。ダービーが楽しみです!!」
国が違えば、考え方が違う。
凱旋門賞はともかく、フランスでは、ダービーよりオークスと言うのが以外である。
だが、ルメールは日本の文化に精通している。
日本ダービーの価値を知った男が、勝利の味を求めている。