競馬実況は甘くない アナ泣かせの馬「カポデテュティカピ」「オマワリサン」
【関テレアナ岡安譲の甘くない話】競馬実況は甘くない アナ泣かせの馬「カポデテュティカピ」「オマワリサン」 - 産経WEST
4月から3年ぶりに競馬中継に復帰しましたので、今回は「競馬実況の甘くない話」をしましょうか。数あるスポーツ実況のうち、競馬は最も難度が高いものの1つ。その理由は、(1)お金がかかっているので間違いが許されない(2)解説者に話を振れない(3)そもそも馬の見分けが難しい…などです。
特に(3)の馬の見分け。これができるようになるまで時間がかかるんです。実況アナウンサーは必ず写真のようにジョッキーの服や帽子の“ぬり絵”をし、「カンペ(カンニングペーパー)」代わりにしてレースを実況するのですが、その練習を新人の頃から毎週土日24レース分行います。一人前になるまで、塗ってはしゃべるの繰り返し…私の場合は初実況まで5年、G1レースの実況までに10年かかりました。甘くない世界です。
実況デビュー後も甘くありません。さまざまな「ワナ」が潜んでいるのです。例えばアナウンサー泣かせの名前の馬が出てきたとき。私の中では“カポデテュティカピ”という馬は言いづらかったですね。あと発音しづらさとは別ですが“オマワリサン”という馬が出走したとき「オマワリサンが逃げる逃げる、あー、ここで捕まった」と実況し「ふざけてるのか」とお叱りを受けたこともありました。
また屋外の実況ゆえ自然との戦いも。視界を遮る大雨・大雪・強い逆光は大敵。特に逆光は騎手服が全部真っ黒に見えるので最悪です。それと風。ある時本番直前にぬり絵の紙を強風で飛ばされ大変焦りました。奇跡的に戻ってきたため最悪の事態は免れましたが、あの時ばかりは心臓が止まりかけました。
他にも色々あるのですが今回はこれくらいに。どうです? なかなか甘くないでしょ?
帰って来た岡安アナのコラムである
確かにカポデテュティカピは、普通に言っても言いづらい名前である。
ちなみに気になって調べて見たところ、中央から金沢に移籍し、すでに引退してる模様。
イタリア語らしく、今はグーグル先生曰く、
すべてのチーフスのチーフだそうだ